ものごとを深く見つめ、 感性豊かに過ごしたい


取材:高野
取材:高野

 

大輪のひまわりも首を垂れるほどの暑い日々が続いておりますが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。

今回は、いつも美しい姿勢を保ち、詩吟と剣詩舞を愛する万代呂様ご夫妻の稽古場を訪ねました。


 漢詩や和歌を詠う「詩吟」と、詩吟に合わせて舞う「剣詩舞」。その両道を極めようと日々稽古されている万代呂様ご夫妻ですが、これまで稽古に使用していた教室は天井が低く、刀を振り上げると照明器具にぶつかるため、思い切り演技が出来ませんでした。 

 そこで、ご自宅の使わなくなった和室二間をつなげて新たな稽古場を作ることとなりました。こだわったのは、無垢の床材です。

予算を抑えるために合板のフローリング材も検討しましたが、足ざわりが良く、冬も暖かく、耐久性もある無垢材を選ばれました。天井の高さは、以前より約20cm高くなり、刀を振っても当たりません。

 

 奥様の三千代さんは詩吟歴は30年以上になりますが、剣詩舞は万代呂先生に習い始めてまだ2年。しかしこの夏「日本伝統文化吟友会 吟剣詩舞コンクール北陸大会」で入賞を果たしたそうです。

「舞台と同じ無垢の床で練習できるから、コンクールでも緊張しなかった」と早速新しい稽古場での成果が出ているようです。

 お二人の夢は、今年誕生したお孫さんにも剣詩舞を教え、一緒に舞台に立つこと。永く心身共に健康であり続けるためにも、日々感性を高めることを心掛けていらっしゃるそうです。それには、ものごとを深く見つめ、道端の雑草の美しさにも気づける心であるようにと教えて頂きました。ご夫妻がお互い必要不可欠なパートナーであり、共に高みを目指す生き方がとてもかっこいいなと思いました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 万代呂先生、大変お世話になりました。今後とも宜しくお願いいたします。


剣詩舞・詩吟を習ってみたい方は、

TEL.076-223-7801(吉田まで)

見学・体験 大歓迎!!

稽古場は、金沢市浅野本町です。