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技を磨き続ける誇り高き町工場として「有限会社折髙精研」


取材:高野
取材:高野

 

2月は豆まきに恵方巻、バレンタイン、そして雛飾りの準備と忙しくしているうちに春がやってきそうな気がします。

さて、今回は昨年工場の新築をさせていただきました、有限会社折髙精研さんをご紹介いたします。

 

 


弊社からも近い金沢市古府2丁目で、機械工業用刃物の研磨の向上を営まれている折髙武さん(74)。これまでもご自宅の外壁リフォームなどをご注文いただいておりましたが、昨年工場が手狭になってきたことから近くの土地で新築計画を立てられ、私どもにご相談いただきました。

我々がお伺いした時には、折髙社長自らプランされた間取図の中に機械の配置も書き込まれ、新工場への夢や情熱をお聞かせいただき、何としても実現させたいと感じました。

 

今までの倍以上の広さとなる新工場ですが、当初鉄骨造で計画しましたが木造でも同様の強度や大きな間口がとれることから費用も安く収まる木造軸組工法で建てました。工場の隣には伏見川が流れており、万が一の浸水に備えて「高基礎」にし、入口には水の侵入をふせぐ板をはめられるようにしました。

9月の地盤改良から工事に始まり、11月の上棟、年内にお引渡しをすることができました。

新しい工場の感想は「中も外もいい色合いで気に入っている。真冬でもとても暖かく仕事がしやすい」と嬉しいお言葉をいただきました。

折髙精研さんでは、私たちが普段目に触れることはありませんが、建築機械などを作るための刃物を精密レベルで日々研磨しています。その極めて高い技術力は、折髙社長から若い従業員さんたちに受け継がれつつあり、日本の工業製品の品質の高さにつながっているのだと思いました。

今年で創業31年を迎えられるそうですが、ますますのご発展と社員ご一同様のご健勝をお祈りいたします。